●仮面ライダーになって現状維持を訴えましょう~コピーの基本構造は「2つの人生」パターンを知ること(7/X)



■仮面ライダー対ショッカー


「本郷猛(ほんごうたけし)」
 
 
この名前を知っているあなたは、
同じぐらいの年ですね。
 
 
「ここで、説明しよう!」
 
 
本郷猛というのは
「仮面ライダー」という
変身するヒーローものシリーズの
最初の主人公です。
 
 
それで、世界征服をたくらむ
「ショッカー」と戦うのです。
 
 

 
 
子供の時よくやりましたよね。
 
 
首にタオルを巻いたり、
(赤いスカーフがなかったのです。)
 
 
ベルトに
画用紙を丸くくりぬいたものを貼って、
「ライダーベルト」にしたり、
 
 
涙ぐましい努力をして、
仮面ライダーに変身していました。
 
 
それで、
自転車に乗って
遊びに行くと
友達全員がそんな格好です。
 
 
テレビで見ると
仮面ライダーひとりに
ショッカーが大勢なのですが
その逆です。
 
 
私はひねくれてたので
結構、ショッカー引き受けました。
 
 
「死神博士」とか、
やりましたよ。
 
 
部屋を暗くして
懐中電灯を顔の下から照らして
不気味に笑いながら、
何か言うと、
 
 
あぶれた
仮面ライダーの格好した
ショッカー団員が
「キーッ」というのです。
 
 
そんな日本全国
仮面ライダーだらけの中、
社会問題が発生しました。
 
 
「仮面ライダーカード」事件です。
 
 
 
 

■「仮面ライダーカード」事件

 
 
「仮面ライダーカード」事件というのは、
 
 
「仮面ライダースナック」という
スナック菓子についていた
「仮面ライダーカード」欲しさに
起こりました。
 
 
そのスナック菓子には1枚
仮面ライダーや
対決するショッカーの相手の
名刺ぐらいの写真カードがついています。
 
 
中でも、
あたりの「ラッキーカード」が出ると
そのカードを入れる
「収納アルバム」がもらえるのです。
 
 
集めたカードを
そのアルバムに入れて
見せびらかしたり、
カードを交換したりする、
 
 
それがステータスでした。
 
 
つまり、
カードとアルバムが
子供の世界の「お金」です。
 
 
日本全国
仮面ライダーだらけですので
そのカードだけを
狙う輩(やから)が現れました。
 
 
年下の子供のカードを取ったり、
買ってもカードだけを抜き取って
スナックを捨てたり
 
 
しょうもないことが
社会問題になっていました。
 
 
今より
「もったいない」ことに
敏感な人が多かったため
 
 
メーカー側にも
購入する子供の親にも批判が
多かったのです。
 
 
私はスナックを食べていましたが、
「そんなこともあったなー」と
思い出していたら、
似たようなことが最近もありました。
 
 
あるアイドルグループの
CDを買うと
サイン会の握手券が入っていて
 
 
その券数分、
お目当てのアイドルと握手が
出来るというのです。
 
 
CDの販売促進のためだったのに
握手券獲得が目的になったため
同じCDを
何枚も買っている人がいるといいます。
 
 
一時期、バカにされていましたし
販売者側も批判もされていました。
 
 
しかし、思うのは、
「新しいように見えて
同じことやってる」です。
 
 
そして、
批判する方も同じです。
 
 
 
 

■「現状維持」が、
「緊急」で「重要」なこと

 
 
コピーライティングで
重点に置かれることは
「緊急」で「重要」にすることです。
 
 
それは、
コピーで顧客にとって
「緊急」で「重要」であることを訴えれば、
購入という行動を起こすからです。
 
 
極端な例えで
「砂漠で水を見せれば
コピーなど書かなくても売れる」などが
コピーの本によく書かれています。
 
 
確かに、
水を飲まなくては
死んでしまう状況なので
「緊急」で「重要」です。
 
 
なので、同じように
 
 
顧客にとって買うことが
「緊急」で「重要」なことを
コピーに書けというわけです。
 
 
ところが
この例えなのですが
おかしなところがあります。
 
 
「水を飲む」のは
現状維持のためです。
 
 
「死なないために」という理屈は
「生きている状態を保つ」ということです。
 
 
今までと違う
「新しいこと」や
「変わったこと」をしろと
言っているわけではありません。
 
 
つまり、この話は
生きている現状維持が
「緊急」で「重要」なことだという
例えです。
 
 
だとすると、
コピーでやりたいことと
顧客の間で
ズレが生じることになります。
 
 
コピーでは、買うことで
「あなたは変わる」
「新しいことしろ」と
「変わること」を言おうとしているのに、
 
 
顧客が
「緊急」で「重要」なことだと
重要視するのは
「現状維持」です。
 
 
顧客は
「自分を変えたくない」のです。
 
 
であるならば、
コピーで言うべきことは
「あなたは変わらない」を
訴えることです。
 
 
 
 

■牛丼を食べたからといって
あなたは変わらない

 
 
「早い」、「安い」、「うまい」は
ある外食チェーン店の
キャッチフレーズです。
 
 
このフレーズの内容は
顧客にとっての
ベネフィット(メリット)です。
 
 
確かに
出てくるのが早ければ、
時間短縮になり、
昼休みが感覚的に長くなります。
 
 
安ければ、家計が助かります。
浮いたお金で別の事が
出来るかもしれません。
 
 
食べるものがおいしいのであれば
満足感があり
食欲が満たされます。
 
 
顧客にとって
いい事ばかりです。
 
 
しかし、
現状の生活上にあるからこその
ベネフィットです。
 
 
いちいち会社を辞めないと
食べにいけなかったり、
 
 
自分の生活を
大きく変えなければ
ならないのであれば
ベネフィットになりません。
 
 
今の生活を維持したうえで
 
 
「少し」時間の余裕が出来る、
「少し」お金の余裕が出来る、
「少し」おいしいものが食べることが出来る
 
 
ということが魅力です。
 
 
「早い」、「安い」、「うまい」店に
行ったからといって
あなたは変わるわけではありません。
 
 
だから、安心なのです。
 
 
「得」というのは、
全部が変わることではなく、
現状維持したうえで
「すこし」だけ「延長線上」に変わることです。
 
 
 
 

■「新しいもの」を売るのには
どうすればいいの?

 
 
コピーライティングの本を
読んでいるとひっかかるのが
 
 
「新しいもの」を売るのには
どうすればいいの?です。
 
 
顧客が何かを買うということは
「新しい」体験です。
 
 
しかし、
顧客が求めているのは
「現状維持」です。
 
 
変わることは「危険」だと
思っているので
自分の「安全」を破壊してまで
何かを買おうとは思いません。
 
 
ところが、
興味を持つのは
「新しい」ことです。
 
 
顧客の意識の「新しいもの」を
求める気持ちと、
現状維持するための
「緊急」「重要」行動にはズレがあるのです。
 
 
ということは、方法として
新しいように見せて
実際は現状を維持できるように
コピーを設計する必要があります。
 
 
「ふりかけ」作戦です。
 
 
こんなフレーズを聞いたことありませんか?
 
 
●あなたでも、(何々)出来る。
●こんな私でも(何々)出来ました。次はあなたです。
●あなたは(何々)だけ直せば、すばらしくなる。
●あなたは悪くない。(何々)のやり方が間違っていただけ。
 
 
このフレーズ通りではないですが、
こういったことがよく書かれています。
 
 
このフレーズを読むとやる気がでて
「よーし、オレも」となりませんか?
 
 
このコピーの特徴は
「全とっかえ」は
訴えていません。
 
 
どこかに「付け加える」か、
どこかを「修正」することが
提案されます。
 
 
ご飯に
ふりかけをかけると
すこし味がかわりますよね。
それです。
 
 
「よーし、オレも」となるのは、
現状維持が保障され
その上でのオファー(提案)だからです。
 
 
「今のままのオレでいいんだ。
それでもできるんだ」
 
 
読んだ人は
自分への肯定感がいっぱいで
気持ちいいです。
 
 
本郷猛は
仮面ライダーになれるのだったら
仮面ライダーのままでいればいいのに
いちいち、本郷猛にもどります。
 
 
あなたも私も
「ショッカー」と戦う瞬間だけ
「変身」したかったのかも知れません。
 
 
 
 
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「●仮面ライダーになって現状維持を訴えましょう~コピーの基本構造は「2つの人生」パターンを知ること(7/X)」への8件のフィードバック

  1. 浅葉さん、こんばんは^^
    まりやです。

    先日甥っ子が遊びに来た時に、
    初代仮面ライダーのDVDを見ていたので
    記事の内容、興味深かったです!

    仮面ライダーカード事件なんてあったんですね。
    さすがにそれは知りませんでした(笑)

    応援させていただきます!

    1. こんにちは浅葉です。

      今の子供でも
      初代仮面ライダーなんて
      見てるんですね。

      いつも応援ありがとうございます。

  2. こんにちは!

    先日は度々応援いただき、
    本当にありがとうございました!

    おかげさまでランキング1位を獲得できました^^
    感謝感謝です。

    おまけほしさに、というのはいつの時代も聞く話ですよね。
    でも買ってしまう心理もわからなくもない…。
    私はむかしJリーグアイスのカードほしさに
    アイス買ってました笑

    1. こんにちは浅葉です。

      情報教材でも
      特典につられてというぐらい、

      やはり効果的なんですね。

      いつも応援ありがとうございます。

  3. こんにちは、莉音と申します。

    ブログに訪問いただき、ありがとうございます。

    仮面ライダーのカード欲しさに…なんて事件が
    あったのですね。
    ビックリマンチョコでは聞いたことが
    ありました☆

    また伺いますね♪
    応援クリック♪

    1. こんにちは浅葉です。

      当時は
      スナックの入った配送用の段ボール箱ごと
      捨てられていたり
      大事になっていました。

      (カードは買うと別にもらえました。)

      いつも応援ありがとうございます。

  4. 浅葉さん、こんばんは。
    カヤリンです。

    「ふりかけ」作戦、
    読んでいて「なるほど!」と思いました。

    確かに、なるべく現状を維持しつつ
    少しだけ「違った自分」になれるなら
    大きなリスクを冒す必要がないので
    顧客も安心して商品を手にすると思います。

    ランキングの応援クリックさせて頂きますね。
    また遊びに来ます(^^)。

    1. こんにちは浅葉です。

      本当に変わらないと
      いけないとなれば
      ほとんどの人は逃げると思います。

      いつも応援ありがとうございます。

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