誰も知らないことを想像させる


 
 
「君からのメールがなくていまこころ
平安京の闇より暗し」

 
 
日経新聞の一面左下には
「春秋」というコラムがあります。
朝日新聞でいう「天声人語」みたいなのです。
 
 
最近、書く人が変わったのか?
文章の構成の仕方が変わりました。
 
 
2014/9/24には
こんな短歌が取り上げられていました。
 
 
「君からのメールがなくていまこころ
平安京の闇より暗し」
 
 
これは、
「メール」という現代的なこと。
「こころ」という個人的なこと。に
 
 
誰も知らない
「平安京の闇」の比喩をぶつけた短歌です。
 
 
イメージさせるというと伝える側にあって
それを読み手にどのように想像させるか?
 
 
言ってみれば、
書き手は
イメージを転送したいと考えています。
 
 
コピー&ペーストです。
 
 
ところが、ここでは誰も知らない
「平安京の闇」という「言葉」から
読み手のイメージを作り出そうとしています。
 
 
当然のことながら、
書き手と読み手の頭の中に現れるイメージは違います。
 
 
手段は選ばず、
「暗し」だけを共有するのを目的としているのです。
 
 
「それでもいい」
書き手はそう思っています。
 
 
「えっ!それでいいの?」と私は思うのですが、
 
 
書き手が手段は選ばず狙っているのは
読み手を利用することです。
 
 
コピー&ペーストでイメージ転送をしたいのではなく、
読み手の心の中を「利用」したいのです。
 
 
「あなたのこころ」が一番暗くなったことは何ですか?
 
 
「平安京の闇」というキーワードで
読み手の心の闇は検索されます。
 
 
あなたも「闇」を持っていますので、
あなたは、あなたの中から引きだすことができます。
そして、それは「体感」を伴っています。
 
 
こんなことをお話しするのも
実は、この句を完成させたのは「あなた」だからです。
つまり、オウンゴールです。
 
 
メールをやったことがある人、
メールで失敗したことがある人は、
「暗し」を自らの「体感」によって
想像することができます。
 
 
最初の2行に句を載せましたが
あなたに「ひっかかり」があり、
そして、読みすすめようと思いましたか?
 
 
もし、
メールをやったことがなければ見過ごすはずです。
 
 
認識した瞬間に
あなたは輪切りのCTスキャンされています。
 
 
それで、あなたはモニターを見ながら
ヌルッとしていてギトギトで
握ると指の間から押し出されこぼれ落ちる
あなたの脂肪の塊、「暗し」を
 
 
自らの手で内臓の底につっこみ
体感によって生きている血まみれの
まだ動いている「暗し」を取り出すことになるのです。
 
 
そして、あなたはまな板の上に
頭の上、1メートルの高さから両手で叩きつけます。
 
 
その衝撃で、まわりには何年も洗っていない
ゴッテリとこびりついた腐った油の匂いが
飛び散ります。
 
 
その指を嗅いでみてください。
マクドナルド方式で洗っても3日間取れないです。
 
 
そのあなたの体感の「暗し」でこの句は完成です。
 
 
書き手は「平安京の闇」というキーワードの
ファンタジーをあなたに与えただけです。
 
 
そうすると、
そのファンタジーを体感化させるために
あなたは、あなた自身の埋もれた記憶の
検索をはじめました。
 
 
誰も知らないことを想像させるとは
読み手自身に検索させることです。
 
 
 
 
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「誰も知らないことを想像させる」への2件のフィードバック

  1. こんばんは!デラです。

    誰も知らないことを想像させること、
    是非意識していきたいですね。

    これからやっていくにあたって
    参考にさせていただきました。

    また遊びに伺います。
    応援ぽちっと。

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