神話のパターン~テンプレートを使うにはあなたの感情が必要


 
 
映画を見ていると
「なんか見たことあるな」と思うときがありませんか?
 
 
気のせいでデジャヴなのでしょうか?

 
 
確かにCGや物語自体が複雑になっているので
わかりにくくはなっています。
 
 
しかし、そこが人間のすごいところで
なんとなくパターン認識してしまいます。
 
 
パターン認識という言葉が難しいのだとするなら
人にストーリーを伝えるとしたらどうするのか?
それを考えてみましょう。
 
 
たとえば、見た映画のストーリーを
奥さんに話すとしたら
こんな感じではないですか?
 
 
1.発端(悩み、問題意識、状況)
2.苦難(試行錯誤)
3.転機(出会い、発見)
4.結末(解決)
 
 
この順番で伝えないと、
奥さんにはストーリーがイメージできないので、
 
 
「何?、その映画」
 
 
途端に奥さんが不機嫌な顔になってきます。
 
 
ストーリーを伝えることを越えないと、
その次のあなたが感動した
「本来言いたかった面白いと思ったところ」は
奥さんには聞いてもらえませんですよね。
 
 
この4段階
 
 
1.発端(悩み、問題意識)
2.苦難(試行錯誤)
3.転機(出会い、発見)
4.結末(解決)
 
 
の展開方法は「神話のパターン」といわれています。
 
 
神話というのはギリシャ神話などの神話のことです。
 
 
ハリウッド映画にもいまだに使われていて、
違うパターンに見えても
人に伝えようと話をまとめると
この「神話のパターン」だったりします。
 
 
このパターンは、なじみのあるところで言うと
「起承転結」もそうです。
 
 
それだけ大昔からある典型的パターンであるのに、
現在の映画にまで飽きられることなく使われる
人間共通の興味に沿った、
物語のテンプレートの決定版ということが出来ます。
 
 
(テンプレートとは、パターンのことです。)
 
 
もっとパターンを端的にして、
2、3をまとめてしまうと、3段階になります。
 
 
●1.発端(悩み、問題意識)
●2.解決行動
(苦難(試行錯誤)転機(出会い、発見))
●3.結末(解決)
 
 
人間の行動として捉えると
最初に主人公の境遇や悩みに思っていることがあって、
それを解決するための行動と捉えることも出来ます。
 
 
問題ー>解決
 
 
その解決の過程で、苦しいことや悲しいことを
体験しながら試行錯誤を重ねると、
ついには出会い、協力、発見をへて転機を迎えるのです。
 
 
また、一見、V字回復のことに見えますが、
実際にはらせん状に上昇し
「4.結末(解決)」のころには
人間的成長を遂げているので
人間成長パターンということも出来ます。
 
 
だから、
人間の興味に沿ったテンプレートになったのでしょう。
 
 
論理とは、問題ー>解決のことです。
 
 
裏づけのある話が連なることで
考えを知ることが出来ます。
 
 
同じように神話のパターンも
解決にいたる物語なので
ストーリーも論理展開ということができるのです。
 
 
もちろん、論理とは話の展開のことなので
必ずしも正しいことではありません。
 
 
そうでないと、
悪人の出てくる映画の内容は
正しいことになってしまいます。
 
 
論理は話のつながりが矛盾していなければ
成立することなのです。
 
 
そのように神話や大ヒット映画では
同じような論理展開の枠組みをしています。
 
 
ここで、あなたに質問タイムです。
 
 
あなたは映画を見たときに何に感動しますか?
 
 
おそらく映画を見る場合には、
ストーリーで感動することは
少ないのではないかと思います。
 
 
あらすじで大泣きする人はいませんよね。
 
 
なぜなら、ストーリーとは枠組みであるし、
多くの場合、
「神話のパターン」に集約されるからです。
 
 
では、どこで人は感動するのでしょうか?
 
 
それは考えてみると細部ではないでしょうか?
 
 
映画であれば、セリフ(文)、
俳優の顔の表情や声の調子、など
いろいろありますが、
細部といえばその「空気」感になります。
 
 
よくわからないので言い切れないのですが、
もっというと「気」なのかもしれません。
 
 
この前
●before sunrise、
●before sunset、
●before midnight
というシリーズものの映画を3本見ました。
 
 
この映画を見て驚いたのが
その神話のパターンに則っていないことです。
 
 
ストーリーはほとんどなく、
出演するイーサン・ホーク、ジュリー・デルピーの
2人が歩きながらずっと話しているだけの
映画なのです。
 
 
観客からわかるのは、2人は愛し合っていて、
一緒にいるのが幸せであることだけです。
 
 
そして、一緒にいるために会話をしているので、
その意味においては会話も無意味です。
(ただし、とても高度でウイットに富んだ会話です。)
 
 
「ストーリーもなく、会話にも意味がない。
じゃあ、何の映画なの?」
 
 
そこが私が驚いたところです。
 
 
それは、
2人の間に通い合う「気」を見る映画でした。
特にbefore sunsetはすごいです。
 
 
細かく言えば、どちらかが質問して、
もう一方が答えることで、
「問題ー>解決」になるのですが、
やはりそういうことではありません。
 
 
というのも、
冗談をいうシーンでおお泣きしてしまったからです。
(号泣だったのでオウオウ泣きでした。)
 
 
私は言葉の意味では映画を見ていませんでした。
2人の間を流れる感情を見ていました。
 
 
この映画は感情だけなので極端です。
 
 
しかし、感情だけを見ていると
論理だけの文章に足りないものが見えてくるのです。
 
 
ここからコピーライティングの話に移りましょう。
 
 
コピーライティングにも
王道テンプレートというものがあります。
 
 
たとえば、私も全部の文章に
「新魔法のコピーライティング」のテンプレートを
使っています。
 
 
それで、それ使うと確かに自分でも
よく書けるようになった思えるのですが、
 
 
一方、
「でも、何か足りない」と感じるときがあります。
 
 
それは、論理ではありません。
 
 
確かにもっと考えればもっと緻密になると思いますが、
論理の部分ではありません。
 
 
この映画「before sunset」を見てわかったのは、
その「でも、何か足りない」は
感情の部分であったと思うのです。
 
 
最初の奥さんに映画を伝える話で、
神話のテンプレートに沿って
あらすじを話して、
物語の概要を理解してもらった後、
 
 
あなたは何をしたでしょうか?
 
 
それは、その後、感情を動かされた
感動したところを伝えようとしますね。
 
 
つまり、テンプレート外の部分に感動したわけです。
 
 
その「before sunset」で
私が号泣した場面は
空港への送迎車のなかで、
ジュリーがイーサンの頭をなでようとして
止める場面です。
 
 
その一瞬の動作で泣いてしまいました。
(下のアイコンをクリックすると動画を見ることができます。
2分5秒あたりです。
音が出るので注意してください。)
 
 

 
 
この説明ではわからないだろうし、
物語とは関係ないところで
おそらくその演技は台本に書かれていないアドリブです。
 
 
でも、私にはジュリーの感情が伝わってきました。
 
 
伝わってきたというより、
私が受信したのかもしれません。
 
 
ということは、
物語を考える上で論理だけではない、
別の視点を持つ必要があるのです。
 
 
それは、物語とは
大枠のストーリー(論理)と細部の感情の
2重構造になっていることです。
 
 
物語(論理)だけが重要で、ほとんどの映画が
「神話のテンプレート」を意識するしないに限らず
同じように集約されるのだとすれば、
すべてが同じようにヒットするはずです。
 
 
しかし、実際には
ヒットする映画とヒットしない映画があります。
 
 
その「ヒットする映画」と「ヒットしない映画」の
違いとは何なのでしょうか?
 
 
それは、
細部の感情が観客に伝わるかどうかの違いです。
 
 
同様にテンプレート通りにしたのに
「何か足りない」のは、
「感情」が足りないということだったのです。
 
 
テンプレートはテンプレートで大いに利用することは
いいことなのですが、
テンプレートだけを意識するとあらすじを書いているだけになります。
 
 
あらすじだけでは泣きも笑いもしないでしょう?
論理だけであるからです。
 
 
テンプレートを使う場合には、
「感情的」に使ってください。
 
 
その感情の表し方が
あなたと、他の人との違いになります。
 
 
同じような人たちの中から
「あなた」と「その他」を見分ける基準は
「あなたの感情」です。
 
 
あなたの文章には感情が書かれているでしょうか?
書かれていなくては「あなた」だとわかりません。
 
 
 
 
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