感情ライティング練習~奪えるものなら奪いたいあなた・・・感情は最果ての阿寒に

■一時の遊び

「盗みたい」
と思っていました。

「あの人の文章のように
書きたい」

「なぜあんな風に書けないのか?」

頭を掻きむしり
よだれを垂らしながら
何回も読みます。

最後には
「そのまま盗んじゃえ」
とさえ思いました。

しかし、それも
しょせんは一時の遊び。

それより、
その感情を文章に乗せる
ライティング練習を
してみましょう。

■感情港町

感情はフワフワと
漂っています。

港に浮かぶブイのように
海面から顔を出したり沈んだり。

港の岸には
ゴミと波が打ちつけ
チャプン、チャプン
と無駄な繰り返しを続けます。

あなたはトレンチコートの襟を立て
防波堤に並んで佇むカモメに
別れた女の影を重ねて追うのです。

一方、論理はホテルです。

ホテルのフロントで
チェックインを済ませると

「3階、302号室です」

と言われて、その気になって
3階までエレベータに乗り
ドアにカードを差し込み
部屋に入ります。

ホテルはどこにも動きませんし、
そのビルの中の302号室も
決まっています。

論理は手続きでしかないのです。

でも、
そこが再会の逢瀬の場所だとしたら?

■雨の新宿歌舞伎町論理ホテル、濡れる二人

「こんなところで?」
「ダメかい?」

ホテルの部屋のドアを閉めた途端、
島村は駒子の唇を奪った。

駒子は島村を押し返し

「ここではダメよ」

駒子の瞳は潤んでいた。

求めているのは
島村にはわかった。

川端康成って、
読んだことありますか?

この駒子と島村の話は
川端さんをマネた私の創作です。

川端さんの小説は
抜群に
(特に男女の)会話が面白いです。

それは、なぜかといえば、
一言一言に感情があるからです。

「どうしてなのかな?」

と、疑問を持って
しばらく読んでいたのですが
なんとなくつかめたのは、

視覚的にわかる
からだと思います。

つまり、
映像が見える文章なのです。

では、映像が見える文章とは
何か?というと、

総括したキーワードを言わない
文章です。

例えば、総括キーワードというのは
「楽しい」「悲しい」のような
確認するときに言うような言葉です。

「それって、楽しかったって
ことでしょ?」

みたいに。

言い方を変えれば、
「楽しい」といった総括キーワードを
使わず説明すると、
感情を感じる文章になります。

「楽しい」で総括せず
キーワードを避けて
事細かに説明を続けると
映像の見える文章、

つまり、
感情の見える文章
になるのです。

■論理は逆

論理は逆です。

むしろ総括するキーワードを
文章のところどころに置くことで
読み手の理解を手助けします。

ですから、その点から言えば、
論理って、意外に簡単です。

結論があって、
その理由があればいいからです。

●結論
AはBです。

●理由
1.何々だから
2.何々だから
3.何々だから

難しいとすれば、
これだと簡潔にまとまりすぎて
しまっていること。

先ほどの感情を表すには
ご法度だった
総括キーワードだらけの
ポイント集約された
論文の設計図といえるでしょう。

しかも
4行だけでは文章になりません。

ですから、
設計図から文章にするために、

キーワードから
細かく千切りする、

キーワードから
情報を増やす、

といった
衣をつけ油で揚げて
文章量を膨らますことが
必要になります。

(この方法はそのうち書く予定)

当然のことながら
文章のベースとして
論理が重要です。

論理の設計図がなければ
書き手も読み手も
迷子になってしまいます。

しかし、だからといって、
読み手は論文を
読みたいわけではないので、
ただそれだけでは疲れてしまいます。

それに、論理は必要なのですが、
箇条書きに書き出してみると
意外にたいしたことはありません。

大体、誰かが先に言っている
事ばかりでしょう。

ということは、
あなたの感情がのった部分のみが
オリジナルということになります。

ですから、
文章のベースとしては
論理がありながらも
表面上は感情が書かれている、

その二重構造で
まず感情から入って
あなたの訴えたい論理に
引き込む工夫が必要なのです。

■小説に見る感情表現

「感情を書くにはどうすればいいの?」
それは
小説がヒントになります。

例えば、
角田光代「対岸の彼女」
では、冒頭の何ページかに
主人公の状況描写があります。

(小説では大体最初に
登場人物がどんな人なのかを
説明します)

子どもがいるけれど
公園で他の親子の輪に
入っていけない。

子どもも
一人で勝手しているタイプ。

そんな子どもを
自分に重ね合わせて
見たりします。

そんな描写が
延々と続きます。

すると、読んでいるうち
吐き気をもよおすほど
気持ちが重たくなって
主人公の感情が迫ってくるのです。

しかし、
決定的な言葉で
彼女の気持ちを
要約したりしません。

「延々と続く閉塞感」

そういうことは言わず、
状況をただただ
描いていきます。

小説の感情の描き方は
ジェスチャーゲームのように
感情キーワードを読者に言わせようと
身振り手振りをしているのです。

それだけ書かれていると
ついには、

「子供という捨てるに捨てられない
重しを背負って、

しかし、
自分を見せられて
対峙せざるを得ない。

雪の下に埋まっているような
窮屈さなんだろうな」

と読み手(私の場合)は感じながら
その次の展開に
読み進めることになります。

ところが感情の表現にも
欠点があります。

それは読み手の感受性によって
解釈が変わってしまうのです。

感情はフワフワと
漂っています。

そして、この表現の仕方だと
著者は伝えたいことを
決定的には言えないのです。

「閉塞感」
「違和感」
「疎外感」

こういった総括したキーワード言葉
(この言葉も私が思っただけです)
を使えないので、

著者が思い描いた言葉と
一致しているのかはわかりません。

おそらく、書き手と読み手では
書き手のほうが
深く考えています。

著者からすれば
「ちょっと違うんだよねー」
でしょう。

主人公の感情を伝えるのか?

主人公はこういう人ですと
定義を伝えるのか?

でいえば、

著者は自分の意見より
主人公の感情を伝えるほうを
優先しているからです。

ですから、
感情を論理で説明することは
出来ません。

書くだけ書いて
あとは読み手にお任せです。

感情を伝えられると考えるのは
諦めましょう。

しかし、感情という
あいまいな揺れを
論理の上に乗せると、

文章に
特殊な効果が生み出せます。

■感情のライセンス

論理の上に
感情を乗せると
あいまいになります。

「言いたいことを
あいまいにするの?」

非情のライセンスを持つあなたには
あいまいにするなんて
耐えられないのかもしれません。

あいまいとは、
言い換えれば、
文章に拡がりを持たせることが
できることです。

国語のテストでは
読解力などといって
小説の解釈について
出題されます。

しかし、
読み手がどう解釈しようと
勝手です。

さきほどの川端康成で
私は会話セリフのやり取りに
興味を持ちました。

ですが、あなたは違うところに
反応するかもしれませんし、
反応しないのかもしれません。

そのあいまいさが
論理だけの文章には足りないのです。

他方、
文章に解釈の広がりがあれば、
読み手は自分に寄せて
文章を読むことができます。

小説などはそうですが、
主人公が自分に近ければ近いほど
小説の中の世界に
入り込むことができます。

角田光代「対岸の彼女」
の冒頭のように感じる
子持ちの女性は多いのでしょう。

しかし、公園では
仕方なく公園法に従っている。

だから、自分を重ね合わせて
「わかる、わかる、だよねー」
と感情的に小説を
読むことができるのです。

ところが、小説は一人だけのために
書かれたものではありません。

これも感情のあいまい効果による
解釈の幅がもたらした
余白の産物です。

読み手の勘違いする余地を残す。

感情を論理に取り入れるだけで
より多くの人にアクセスする
感情のライセンスを
あなたは得ることができるのです。

では、
非情のライセンスから
感情のライセンスの得るための
ライティング練習とは?

■感情ライティング練習、3つの方法

ブログ記事での
感情ライティング練習には
3つの方法があります。

●論理をベースに
感情を上に乗せる

●カギカッコ(セリフ)を使う

●感情部分では
総括キーワードを使わない

この3つを説明します。

●論理をベースに
感情を上に乗せる

ブログ記事は
文章の種類としては論文に
当たります。

ですから、
論理をベースとします。

論理をベースとして
感情を書きいれるには、
余談として書いていきます。

余談とは、
たとえ話、脱線話、冗談などです。

書くときに
「ここは論文」
「ここは冗談」
と意識して、
書く練習してみましょう。

参考となるのは
エッセイなどです。

エッセイは、
感情主体のように
読めます。

しかし、読みこんでみると
ベースは論理、
その上に感情を乗せる
典型的な文章です。

論理は何か?
感情はどこか?
に注目して読んでみましょう。

●カギカッコ(セリフ)を使う

カギカッコは
文章を音声にする
魔法のテクニックです。

カギカッコとは
文章内で人の声を表します。

人の声は感情そのものです。

冒頭の文章にカギカッコを
つけるだけでも

「カギカッコは
文章を音声にする
魔法のテクニックです」

と声で聞いた時の感情が
文章に乗ったのが
わかるでしょうか?

ですから、できるところは
カギカッコで音声にして
感情を文章に乗せて
欲しいのですが、

これもバランスが重要で
カギカッコだらけになると
効果が薄れます。

カギカッコを使わない所と
カギカッコを使って書くところの
バランス練習をしてみましょう。

参考となるのは
ビジネス書です。

ビジネス書とノウハウブログ記事は
ほとんど同じです。

ですが、ビジネス書は
プロの出版社が出しているだけあって、

読み手の感情を意識して
論理を進めていくところが、
ノウハウブログ記事レベルとは違い
何段も上です。

「どうやって読み手に
問いかけているのか?」

「どうやって読み手に
話しかけているのか?」

そこに注目して
参考にしてください。

●感情部分では
総括キーワードを使わない

感情を表現するために
総括キーワードを使わないと
解釈の余白を生み出すため
感情が見える文章になる。

と小説を例に
この記事の中盤に説明しました。

この前ニュースを見ていると
コロナ自粛解除後の街の様子を
レポートしていました。

動物園で子供に
「どうだった?」
と聞くのですが、

小さな子なので
「かわいかったー」
と総括キーワードで
返してきます。

すると、
「なにが」「どんな風に」
と論理化してほしいと思います。

●結論
かわいかったー

●理由(理由は私が考えました)
レッサーパンダが立っていた。
猿が身を寄せて固まっていた。
キリンが高い木の草を食べていた。

だから、
「かわいかったー」
となるのですが、

重要なのは、

感情のすべては伝わらない。
感情は正確には伝わらない。

ということです。

その小さな子の
「かわいかったー」は
違うところにあるかもしれません。

つまり、私やあなたの
当たり前が通じないのです。

しかも、
「かわいかったー」
と書かない方が
感情を表すので、

レッサーパンダが立っていた様子を
詳細に描くことになります。

ということは、
伝わらないだけではなく
誤解も生むということです。

それが解釈の幅の悪い面です。

参考としては
小説の感情表現部分ですが、
読み手が正確に解釈できるようにと
気を使いすぎてはいけません。

とりあえず、誤解を恐れず
「書くだけ書く」が練習です。

感情ライティング練習は
誤解を受け入れる練習なのです。

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