字を書くのに力はいらない~意識と体感


 
 
あなたはブラインドタイピングできますか?
 
 
ブラインドタイピングというのは、
キーボードを見ずに文字の位置を覚えて
キー入力する方法です。
 
 
パソコンを使う時には
ブラインドタイピングが出来るか出来ないかで
10倍文字入力速度が違います。
 
 
それだけでなく見た目もカッコいいです。
 
 
会社でブラインドタイピングが出来れば
女子社員の注目の的です。

 
 
仕事で徹夜明けになり、
スーツはよれよれ
ヒゲが生えてゲンズブールみたいになっても
 
 
それでも、
ブラインドタイピングさえ出来れば、
全然、女子社員の見る目が違います。
 
 
朝、タンブラーを手に持って
出社してきた女子社員に
 
 
「昨日、家に帰らなかったんですか?」
 
 
そう聞かれ、
あなたは、ディスプレイから目を離さず、
 
 
「ああ、今日必要だから仕上げないと」
 
 
答えている間も、指は止まりません。
 
 
いつもはビシッとしたスーツを着たあなただけしか
知らない女子社員。
 
 
少し疲れた知らないあなたを見て
 
 
「コーヒー、入れますね。」
 
 
指は止めずに資料を少し見て
 
 
「ありがとう。」
 
 
そして、ディスプレイにまた目を戻します。
 
 
「フー、これでいいかな」
 
 
遠くで白いプラスティックのカップを
茶色の手持ちのついたカバーにはめ込み
コーヒーの粉を入れながら
女子社員はあなたのついたため息を聞いていました。
 
 
「ステキ!」女子社員は声に出さず
コーヒーにクリームと一緒にスプーンでかき混ぜます。
 
 
仕事が出来なくて徹夜になっても
ブラインドタイピングが出来るだけで
「徹夜で仕事をする出来る男」に大変身。
 
 
ところで、
もちろんそれも重大なメリットなのですが、
面白いのはそれだけではありません。
 
 
ブラインドタイピングが出来るようになると
不思議な感覚を感じるようになります。
 
 
それは、パソコンとの一体感です。
 
 
考えていることが
ディスプレイに現れる感覚を感じるのです。
 
 
キーボードに慣れてくると
無駄な指の力が抜けてきます。
 
 
喫茶店に行くと
ノートパソコンのキーボードを
ぶっ叩いている奴がいますね。
 
 
あれは、後で指が痛くなるだけです。
 
 
キーボードを打つには
全然力はいりませんし、
キーの底まで押し込まなくても
表示される深さまで押せばいいのです。
 
 
試しにやってみてください。
ほんの少し押せば入力できます。
 
 
するとだんだんキーボードを打っている感覚が薄れて
手を感じなくなります。
 
 
ディスプレイを見ていると
考えていることが目の前で
勝手に前後しながら
かな変換されていきます。
 
 
そう感じるようになります。
 
 
キーボートの「カチ」という音も聞こえなくなります。
 
 
そして、パソコンとの間を感じなくなり
パソコンとつながっていると感じます。
 
 
正確にいうと、つながっているとも感じません。
 
 
肩から腕なしの私は
パソコンの前に座り見ているだけです。
 
 
蚊にでも刺されないと
手があるとか足があるとか意識しないのと同じです。
 
 
ブラインドタイピングが出来ると
あなたもそのぐらいパソコンとの
一体感を感じるようになります。
 
 
それも不思議なのですが、
最近、それが自筆で書くときに
同じように感じるようになってきたのです。
 
 
ずっと長文はキーボードで書き、
自筆はメモとかなぐり書きだけでした。
 
 
文章の練習方法で
何かの文章を書き写すことを「写経」といいます。
 
 
その練習方法をしているのですが、
書き写す場合でも
自筆で書くと効果的だと聞いたので
一文字一文字書くようにしています。
 
 
それで、ずっと考えごとしながら
書き写していると
「紙」に一体感を感じるようになってきました。
 
 
しばらくぶりにボールペンで書くと
退化した筋肉と神経を使うためか
指がうまく動かず痛くなってきます。
 
 
3日かすると5行ぐらいかけるようになります。
1週間ぐらいすると
2ページぐらいかけるようになります。
 
 
次第に気分が落ち込んでよどんた時も
写経するようになり、
30分ぐらい書くようになりました。
 
 
そうすると不思議なもので
書くことに指も慣れて
道具にも慣れてくるのです。
 
 
しかし、慣れたといっても
ずっと写経をしていると疲れてきます。
 
 
指が痛いなと感じた時、急に気づいたことは、
「字を書くのに力はそんなにいらない」です。
 
 
ゆっくり撫ぜるぐらいの力でペンを動かすと
ペン先から紙に線が現れます。
 
 
「このぐらいの力で字が書けるんだ」
 
 
やってみると体感しますが
今までがいかに指先の色が変わるぐらい
力いっぱいペンを握りしめ書いていたのか。
そして、それはすべて不要な事だったか。
 
 
それで、しばらく書いていると
紙全体が見えるようになりました。
 
 
力を入れて字を書いていると
ペン先しか意識しないものです。
 
 
それが紙全体の中に書いている感を
感じるようになりました。
 
 
このことを「感じて」から
字を書く速度がゆっくりになりました。
そして、指に感じるペンの抵抗や
紙に線が現れるのが面白くなってきました。
 
 
「字」ですので意味はあるのですが、
意味から離れて、模様のように思えます。
 
 
「書道」をしている人は、これを感じているのか。
 
 
「書道」をやりたいわけでなくてもなくても
このぐらいの体感からわかることがあります。
 
 
つまり、体感から意識が変わるのです。
 
 
力を入れると意識のみになります。
そして、力の抜くと体感を感じます。
 
 
字を書くこととは
体感と意識が交互に描き出されることです。
 
 
「机上の空論」という言い方があります。
これは頭の中でいろいろこねくり回して
論理(シナリオ)を作ることです。
 
 
この「机上の空論」は
批判的に使われる場合が多いです。
 
 
しかし、これもとても重要です。
「机上の空論」をしなければ、
あてずっぽうでいきなり行動することになります。
 
 
「しっくりこない」という言い方もあります。
行動したけど「うまくいってる感じ」が
しないときに使います。
 
 
この「机上の空論」と
「しっくりこない」は
両方ともいい意味につかわれません。
 
 
それは、両方とも閉塞感がある言葉であるからです。
 
 
「机上の空論」は意識だけであり、
「しっくりこない」は体感のみです。
 
 
意識がなければ体感もなく
体感からのフィードバックがなければ、
意識はイメージというだけです。
 
 
字を書くことのように
意識と体感は相互に循環しているものです。
 
 
ある書道家が生徒に
「100枚書け!」と言ったそうです。
 
 
それは、意識と体感が循環する感覚を教えるためです。
 
 
その循環している状態こそが現実です。
 
 
何かを考えてやってみる。
このことはとにかく重要なのですが、
その時「意識と体感は循環しているか?」と
自問してください。
 
 
これがあなたの閉塞感かもしれません。
 
 
 
 
記事内容が良かった場合、
人気ブログランキングに
投票をお願いします。
 
投票方法は、
以下の「人気ブログランキングアイコン」を
「クリック」してください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です