言葉で相手の意識の位置を動かす~「ローマの休日」がいい映画だと思うあなたへ


 
 
この前、テレビを見ていたら
オードリーヘプバーン主演の映画
「ローマの休日」が放映されていました。
 
 
この物語はローマに訪れた王女(アン)が
ガンジガラメの王女生活を抜け出し
街の名所をデートしながら
ジョー(グレゴリーペック)と恋する話です。
 
 
映画は公務のシーンから始まります。
 
 
歓迎パーティで何百人と続く来場者との挨拶、
 
 
お相手ダンスをしても
年寄りやスマした奴ばかり。
 
 
アンのウンザリを感じている表情が
画面にアップになります。

 
 
「王女も大変だ」見ていて私は思いました。
 
 
その後、いろいろあって
王女の世界から脱走します。
 
 
それでローマの街で
アンとジョーはひと時の恋をするのです。
 
 
この映画が世界中でヒットして
カラーでも、フルハイビジョンでなくても
いまだ見られているのは、
オードリーの魅力だけだからではありません。
 
 
自分と重ね合わせて見ている人が多いからです。
 
 
真実の口で「手が抜けない」とおどけて
彼女に笑って欲しい。
 
 
バイクの後ろに彼女を乗せて、
ジェラートを一緒に食べたい。
 
 
今の嫌いな世界を抜け出して、
そんな世界に行ってみたい。
 
 
いつの間にか映画を見ていると私は
自分と重ね合わせて見ていました。
 
 
「半分は嫌いな仕事をして
半分は好きな仕事をしている。
 
 
今は、半分好きなことが出来るだけ
まだいい。
 
 
この前まで、全部嫌いな仕事だったな。」
 
 
不思議なのは、そのように
映画を見ているのに
自分を見ていることです。
 
 
私は王女でないのにです。
 
 
状況は同じではなくても
同じ感情を思い出し共感します。
 
 
なぜ、映画という「外側の世界」を見ていたのに
私という「内側の世界」を
見ることになったのでしょうか?
 
 
それは、
物語には「意識の方向」を変える力があるからです。
 
 
「意識の方向?」
 
 
例えば、
 
 
「今、あなたが見ているディスプレイの右上には
何が表示されていますか?」
 
 
そう聞かれれば、
ディスプレイの右上を見て答えますよね。
 
 
では、「昨日の晩御飯、何をたべました?」
 
 
そう聞かれた場合、何を見ますか?
 
 
そうです。
あなたは昨日の食卓を思い出して
その時の食事の風景を見ます。
 
 
つまり、あなたは、あなたの記憶を取り出して
想像しなおし、その画像を見たのです。
 
 
最初のディスプレイの右上の場合、
意識の方向はあなたの外側です。
 
 
そして、その次の食事の画像の場合、
意識の方向はあなたの内側に向きます。
 
 
こんな私の質問ひとつで
あなたの意識の「現実位置」が移動しました。
 
 
心理学では意識の位置が内面にあることを
催眠状態(トランス状態、変性意識状態)といいます。
 
 
この催眠状態とは、
あなたが想像の世界にいるということです。
 
 
晩御飯を思い出している時、
あなたは想像して、
「想像の目の前のもの」を見る体験していました。
 
 
見るだけでなく、はしを手に持つ感覚を感じ、
口に入れて、噛んで、飲み込み、
その時の味も追体験していたかもしれません。
 
 
その瞬間、
想像の世界の「現実」にあなたはいたのです。
 
 
その世界にいながら
同時に目の前のディスプレイは見えなかったはずです。
 
 
「だから、何だ?」
 
 
わかりませんか?
 
 
私は「言葉ひとつ」で
あなたの潜在意識に入ることが出来たのです。
 
 
「昨日の晩御飯、何をたべました?」ぐらいでは、
どうということはないですが、
 
 
「ローマの休日」のように
無防備なあなたの潜在意識の世界に
入り込まれると、あなたは大きく影響を受けます。
 
 
「たまに嫌な世界を抜け出して
好きなことをするのもいいな。
 
 
街に出かけて、倒れている女の人を助けに行こう!」
 
 
今まで考えもしなかったことを
あなたはすんなり受け入れて、
考え方や価値観が変わりませんでしたか?
 
 
映画冒頭の公務のシーンで
「あなたはいつも
どんないやな仕事をしていますか?」と
映画に質問されたのです。
 
 
そのことで一回意識の位置を内側に
動かされました。
 
 
王女の世界と
あなたの世界とに接点が生まれれば
あなたは王女をえこひいきするようになります。
 
 
それで、
「たまに嫌な世界を抜け出して
好きなことをするのもいいな。」と
なるわけです。
 
 
いきなり王女とジョーの出会いから
映画が始まっていたとしたら
 
 
「たまに嫌な世界を抜け出して
好きなことをするのもいいな。」という
価値観に変わらなかったかもしれません。
 
 
子供のころにあなたは
童話を読んでもらったことがあるでしょう。
知っている物語なのに「読んで」と
ねだったことがあるかもしれません。
 
 
子供は童話が大好きです。
 
 
知っている人が
「アナと雪の女王、
何回も見て、歌うからイヤになる」と
言ってました。
 
 
おそらく映画の物語の中からの問いに
子供たちは内面に意識を移動して答えたのです。
 
 
その「ひっかかり」はわかりませんが
「アナと雪の女王」は
子供の潜在意識に入り込むことに成功しました。
 
 
見ているときの子供の表情を見てください。
そして、意識の位置を見てください。
 
 
意識は外側になく
完全に内側にあります。
 
 
目に見えるアニメと
彼らの内側の世界はリンクしています。
 
 
文字通り「ハマって」います。
 
 
呼んでも振り返りもしません。
 
 
その童話のストーリーによって子供は
「真実の愛とは?」などとはいいません。
 
 
今読むとわかるのですが、
 
 
昔話では、主人公の行動で
「幸せになれる」
「いい事が起こる」
「不幸になる」
「悪いことが起こる」
「嫌われる」などの「価値観」を教えられています。
 
 
それは、
「ウソをつくのをやめましょう」と言われても
潜在意識まで入っていかないので
感情が関連付けられないからです。
 
 
そのため「ウソをつくことが悪い事」だと
実感が持てないのです。
 
 
もし、私がやくざであなたに
「119に電話掛けて、火事だと言え」と言ったら
あなたにはどんな感情がわきますか?
 
 
いやーな気持がして、
これから起こる大騒動を想像します。
からだも震えたりするかもしれません。
 
 
感情がおかしくなる時点で
「嘘をつく」=「悪い事」が体感として
潜在意識に植え付けられていることがわかります。
 
 
物語の力は強力です。
 
 
物語を通じて
あなたの顧客の意識位置を動かし
トランス状態にしてから
あなたの価値観を話してみましょう。
 
 
「ローマの休日」のアン王女のように
顧客はあなたの気持ちがわかり
味方になってくれるかもしれません。
 
 
まず、それだけ強力な力を持つ物語を通して
あなたの価値観を話しましょう。
 
 
「そんなこと言ったって
物語なんて書けない」
 
 
その傾向と対策は、また次回。
 
 
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