語感から文章人格は生まれます

あなたは語感を
意識して文章を書いたことが
あるだろうか?

「あるだろうか?」

すこし、ちょっと、
若干、少なからず
引っかかります。

意味はわかるけれど
語感が変です。

スッと入ってこない文章は
語感で損しています。

言葉って、同じことを言っても
好意を持っている人と
悪意を持っている人では
全く違って聞こえるものです。

セクハラが
問題になっている昨今ですが

「最近、どう?」

と言っただけで
訴えられた人もいるといいます。

確かに同性でも嫌いなやつに
「最近、どう?」なんて
言われたらカチンときます。

それが、女性だとしたら
「イヤらしい」となるのも
あなたならわかるでしょう?

(私もわかりますよ)

言葉には、内容である意味と
それを伝える語感があります。

語感とは、
伝えたいことの言い方。

同じ意味の中でどの言葉を
どういう文章の中で使うのか?
ということです。

それによって、
広辞苑のような
学者が書いた文章にもなり、
友達からのメールのようにもなります。

「語感」と言われると
内容に比べて些細なことに
思えますが、

面倒なことに
その語感の方が内容より先に
相手にメッセージを伝え
文章の印象が決めます。

つまり、内容を理解する前に
読み手は好き嫌いを
判断してしまうのです。

「じゃあ、好かれるために
口当たりのいい
きれいな言葉を使えば
いいわけね」

それが違います。

むしろ逆で
読者に嫌われるために
語感が重要なのです。

あなたは文章の中では
どんな人格でしょうか?

実際に近い場合もあれば、
違う場合もあるでしょう。

ですが、言えるのは
文章の中では
別の文章人格が存在します。

なぜなら、
あなたは文章を書いていると同時に
読んでいるからです。

伝える側と受け取る側が
同時にいる状態です。

話している状態と
書いている状態を
比較すると

話しているときは
話すのみで
同時にあなたの話を椅子に座って
聞いていることはできません。

ところが、文章の場合は
書きながら推敲するため

「書き手として書く」と
「読み手として読む」が

同時進行します。

話すときには使わない
言葉や文章を使うのはそのためです。

だから、人格が少し違うのです。

人格が違えば
語感も違ってきます。

あなたが伝えたいことを書く
書き手人格。

あなたが思う
文章にふさわしい言葉を選び、
どのような順序で書いているのかを
リアルタイムでチェックする
読み手人格。

その二つの人格が一つになった
文章人格の誕生です。

それを専門用語で
「文体が確定する」
といいます。

最初の頃は
他人の文章をマネしたり
パクったりするため
文章人格の性格は大きく揺れます。

あるとき、キザな若社長
あるとき、真面目な医学生
あるとき、しゃれた音楽家

(ピンクレディ「ウオンテッド」
阿久悠作詞引用)

ところが、
そのかき集めたバラバラ情報が
だんだん一つにまとまることで
文章人格は統合し、
次第に成長していきます。

そして、あなたの文章人格の個性が
文章にあらわれるようになるのです。

するとどうなるのか?

先ほどのセクハラと同じです。

「最近、どう?」

と読者に聞くと

「この前さー、
台風の中、出かけたら
ひどいことになっちゃって」

と答えてくれるのか、
それとも

「いつもそんな目で見てるの?
イヤらしい」

とピシャリと拒絶され
訴えられるのか、
読者の反応が極端になっていきます。

つまり、
あなたの文章のファンになる人と
ファンにならない人が
選別されることになるのです。

あえて、炎上を狙って
変なことを言わなくても

文体が確定すれば
勝手に嫌いな人は
どこかに行ってしまいます。

残るのはあなたのファンばかりです。

あなたの文章は
あなたが育てなければなりません。

その時、重要なのは、
内容よりも先に読み手に届く
語感です。

詩人のように
数ある同じ意味の類語の中から
言葉を選び、
文章のリズムをこだわってください。

あなたの心地いいものに
文章の語感が整えば、

今以上に好かれて
よく読まれ、
今までにないほど
嫌われます。





記事内容が「よかった」と思われたら、
人気ブログランキングに
投票をお願いします。

投票方法は、
以下の「人気ブログランキングアイコン」を
「クリック」してください。


(1日1回投票出来ます。)


■メールマガジン読者募集中


以下のリンクからご登録ください。

->メールマガジンへのお申し込みはこちらから