正しいアイデア保温法

アイデアは老化します。

せっかく思いついた
文章にできるアイデア。

なのに、
時間をおいて見てみると
なぜかほとんど使えません。

原因は
動機を凍らせてしまったからです。

そこで、冷めないように
アイデアを保温しましょう。

アイデアは思いついたとき
アツアツに熱い。

しかし、次第に
そのアイデアに興味がなくなり
冷めはじめます。

さらに、時間が経つと
カチンコチンの冷凍です。

興味のなくなったものを
再生するには手間がかかります。

使おうとすれば、
電子レンジで解凍したうえで
温めなければ、
犬でも食わない代物なのです。

実は私もそうで、

今、あなたが読んでいる
この文章の最初のアイデアは、
昨年末に思いついた
「アイデア保温」の一行でした。

炊飯器を見たら
保温を示すシグナルライトが
ついていて

「保温ねー。
保存じゃなくて、保温。
これいける!」

それをメモに書いて
そのままにしていました。

昨年末から
私生活がバタバタしていたので
ブログをないがしろに
していたのもあって

「何か書かなくては」と
あせっていました。

それで
いきなり書こうとしました。

思いついたときの
「いけるじゃない」の感覚が
残っていたので

「よーし、これでブログ書くぞー!」
と勢い込んだものの

メモ一枚を目の前に
「何を書こう?」
と悩んでかれこれ1時間。

やーがて、男は静かに眠るのでしょう
(「酒と泪と男と女」より)

これは私です。

考えている間に
寝てしまいました。

やる気は満々、なのに進まず。

エコの時代に
空ぶかしはうるさいだけで
エネルギーの無駄。

これも凍らせてしまった結果です。

凍らせたのは
アイデアだけではありません。

アイデアを文章に起こすことに
対する興味です。

だから、
動機が凍ってしまったのです。

問題は、凍るまで放置してしまったこと。

凍る手前でとどめるのが重要なのです。

では、どうすれば
アイデアに対する興味を凍らせずに
保温状態のまま保つことができるのか?

それは、
「軽く文章の構想を作る」です。

「アイデア保温」

こんな一行では文章にするのに
面倒で仕方がありません。

やる気もなくなったのですが、
持っていたアイデアの中で
変わっていたので
軽く文章の構想だけ立てました。

アイデアとかけて
炊飯器で保温中のお米と解く。

そのこころは
あったのを忘れてカピカピになる。

なぞかけ、下手ですなー。

まあ、いいんです。

構想の時はこんなものです。

それで、
そのままにしておきました。

すると、1週間後には
今読んでいるこの文章を
全部思いつきました。

いいか悪いかは別にして
とにかく軽く文章を書くつもりで
すこし広げておくと
こういうことがおこります。

それは、
脳が考えやすくなるからです。

気にしていれば
知らないうちに
脳は勝手に考えるものなのですが、
いくら脳だって限界があります。

何もないところから考えるのは
面倒臭がってやりません。

ですから、
脳が考えやすくするために
一行アイデアから
「こういう感じで書こうかな」ぐらいに
すこし広げておくことが重要です。

そうすると、
修正案や、
途中に入れるエピソード、冗談、

さらには、
全く別の方針を思いついたり
不思議なことがおこります。

それも無意識下で
脳がいろいろ探してくれるからです。

それまでの事だけではなく
そのメモを書いてからの
目に映ることからも
情報を集め始めます。

脳にとっては宿題なのです。

宿題やっていないと
気になるでしょう?

学校に行くと
周りはやって机に出しているのに
自分だけやっていない。

伏目がちに何もない
机を見つめます。

「空(くう)を見る」とは
このことです。

そこにはやらなかった以外に
何もないのです。

見ていても忘れたものは
忘れたものです。

そこには何も現れるわけもありません。

かわりに全能力をつかって
考えるのは
言い訳を生み出すことばかりです。

「雪かきしていたので」
「始まりが遅くて21時から
始めました」
「それも濡れ雪で」
「しかも強風が吹いて」
「結局、終わったのは日をまたいだ
次の日です」

考えているうちに
そんな自分が
だんだん情けなくなってくる。

脳はあなたと違ってプライドが高く
そんな恥をかきたくありません。

だから、
宿題を脳に出せばいいのです。

しかし、宿題を出すには
依頼書が必要です。

そうしなければ、
何を考えればいいのか
わからないからです。

一枚の紙にアイデアを
たくさん並べて書くのではなく、
一枚にはひとつのアイデア。

その下に
例えば、「こんな感じで書く」
と箇条書きでいいので書いておく。

すると、
脳にはこれを考えばいいのかと
ハッキリします。

ただし、
これで脳に宿題を出すことが出来ますが
その出来上がった結果に
コミットはできません。

とりあえず、
宿題は肩代わりしてくれます。

しかし、出来上がりには
いいときもあれば、
悪い時もあります。

今度はあなたが意識的に
練り直す必要があるのです。

書く前に
いい悪いの判断はやめましょう。

それは終わってから
判断すればいいのです。

カピカピを
ピカピカにするのは
あなただからです。

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