段階の世代

「20週俳句入門」藤田湘子(著)
という書籍を知っていますか?

「20週」という絶妙な期間が
「うまいなー」と思いました。

期間を明示すると
その期間後の事を
読んだ人は想像しはじめるからです。

実は、アマゾンで
この書籍の表紙しか
私は見たことがありません。

ですから、
内容は全く分かりません。

俳句って、変でしょう?

書いた人だけではなく
読み手によって作られるからです。

俳句の575のリズムも
書かれている内容も
日本語の長年の集大成です。

何か書く時のネタにもなるでしょうし、
少し勉強して
書けるようにもなりたいと考えました。

それでどんなものかと
NHK俳句というテレビ番組があるので
見ていると、

たった575で書かれたものに対して
解説者が自分の想像をいうわけです。

想像というより空想でしょうか。

もとは575だけですから、
当然書かれていないことも
話します。

「そんなこと、どこに書いてある?」

そう思っている間にも
解説者の話は続きます。

書いた人がそこまで
考えているのかわかりませんし、
でなければ、
別の事を考えていたかもしれません。

しかし、「この575から、
これだけ感じることが出来る」

それが俳句なのかと思いました。

感受性のある読者が読み、
感想を披露することで
書かれていること以上の光を放つのが
俳句なのです。

俳句には
「そんなこと、どこに書いてある?」
と考えるタイプには
どうしようもないところがあります。

それから、

「もう少し作者の意図が
わからなければ
どうにも受け取れない。
私に合わないなー」

と思うようになり、あきらめました。

ですが、興味を持った最初に時分には
俳句入門書を
アマゾンで随分調べました。

私は何でも入門書から入る方だからです。

それで、
この「20週俳句入門」の表紙を見ました。

「20週」を見た途端、

20週後に芭蕉みたいな恰好した私が
山形にある山寺をのぼり、
左手に短冊、右手に小筆を持ち
滝の前にたたずみ
句を詠んでいる場面が
パッと見えました。

なぜ、
ただの期間が書かれているだけなのに
こんなに気持ちは
山寺まで行ってしまったのでしょうか?

それは読み手の考えている相場と
20週のつり合いがとれたからです。

20週と言えば、
4で割って、
5ヵ月です。

5ヵ月って、絶妙でしょう?

俳句なんて難しそうですから
「あきらめた人でも
3日で出来る俳句入門」なんて
題名だったら記憶にも残りません。

かといって、6ヵ月や1年では、
「そんなに掛かるの?」と
敬遠してしまいます。

それが5ヵ月(20週)だったので、

「5ヵ月やれば
それなりの俳句ができるのか」

「できるのか」と納得した風ですが、
自分の想像を合わせれば、
「そのぐらいでできるだろう」
と自分の感覚にピタッと来ました。

というのも、こんな感じで
内容をイメージしたからです。

俳句が詠める喜び楽しさから入って、
どんな俳句があるのか読んでみよう、
俳句的なモノの見方とは何か、
ネタ帳を作ろう、

それから、
今の季節の季語を探そう、
先ほどのネタ帳と季語を合わせよう、
とりあえず代表的な型に合わせて
作ってみよう、

コラムで、

俳句は
100句作ったあたりから面白くなる、
俳句クラブに行って交流しよう、
ブログに発表してみよう、
俳句コンクールに挑戦、

ぐらいがあって、

最後に、
俳句で人生を深めようみたいな
感じでしめです。

途中に
好きな句をパクって作ろうとか、
この通りにして
俳句の賞を取った人の話ぐらい、
あるかもしれません。

その過程が、

5ヵ月ぐらいは
勉強しなければならないだろう、
でも、5ヵ月あればできそうと
デメリットとメリットを相殺し、

5ヵ月(20週)という期間が
変じゃない現実感を感じさせるのです。

期間というのは不思議です。

やりたいならやればいいのに、

その数字ひとつで
やる気にもなるし
やる気も失います。

それは短ければいいというものではなく
逆に長ければいいと
いうものでもないからです。

興味のある読者は
その達成時間の相場観があります。

その読者の持っている達成時間と
あなたが示す達成時間が
同じであるなら信頼につながります。

「この人は
正直な達成期間を示しているから
ウソは言っていない」となるのです。

例えば、
写真をAiで修正するソフトが
あったとします。

今まで、自分でパソコンを操作して
修正するのに
4時間かかっていました。

それがこのソフトに
ドラッグアンドドロップするだけで
映っているものをAIが認識し
5秒後には理想通りに出来上がる。

これだと4時間から5秒です。

この話を聞いたときには
違和感感じないでしょう?

出来上がりはわかりませんが
自分が関わるのはドロップするだけ、
時間に関しては
そのぐらいなりそうだ、と思います。

ところが、自分が関わる俳句習得に
1週間でできるなんていったら
「ウッソー」となります。

だから、その期間の見通しは
その商品の正直度に関わるのです。

つまり、その正直度から
開発者の技量が見えてしまいます。

よくコピーライティングの書籍で
数字を使えと言われます。

その方が信憑性が高まるからです。

期間の場合においても

期間を数字で示すことで
内容の信憑性も高まりますし、
時間の目途もわかります。

さらには、その期間の後の姿を
イメージさせることもできます。

したがって購入のモチベーションに
火をつけることができます。

しかし、重要なのは
そのコピーを見る人の時間の相場観と
かけ離れていないこと。

かけ離れていると、
「ウソー」も長くなり
「ウッソー」になります。

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