メリットにいったい何があるというのですか?(3)~コピーライティングの基礎とは?(7)

■邪魔な妖精

「そっちに行ったら危ないよ」

周りを見渡しても誰もいません。

「ここ、ここ」

左の方から声がするので
首を回して見てみると
肩に森の精がのっています。

「お前だったか。

でも、どうしても
私は行かなければならないのだ」

よく昔話に
主人公を助ける妖精が
登場します。

いわば相棒のような役割で
相談役です。

なのに、主人公は
妖精の親切な忠告を無視して
暴走を始めます。

必ずどの映画、ドラマでも
主人公を押さえようとする
役回りの存在がいます。

しかし、
主人公は助言を振り切り
強行突破します。

我を貫く姿を見せたほうが
カッコいいので
ドラマになるからです。

つまり、
主人公に助言する役は
見た目は違えど
昔話の肩にのる妖精です。

実は、この妖精とは
本人の一部ではないでしょうか?

主人公の迷いを
観客にわかりやすく見せるために
対立させているのです。

本人の一部というのは
脳の一部ということ。

本能ともいえる脳の部分を
代弁させるため、
妖精に姿を変えて
登場させています。

一方、脳の新しい部分では
考えて行動を決めることが出来ます。

こちらがドラマの主人公であり、
孤軍奮闘するあなたや私です。

人間には
脳の古い部分と
脳の新しい部分との
せめぎあいがあります。

脳の中での葛藤が
何を選択するべきか
常に迷わせます。

迷いの中から
選択するための
重要な基準となるのが
「メリットがあるか?」
でしょう。

しかし、単純な
古い脳VS新しい脳
の構図ではないと思うのです。

■死ぬ瞬間は知る瞬間

私は父が死ぬところを観察していました。(前回参照)

周りの家族の様子もです。

あなたも50前後であれば、
早かれ遅かれ
親が亡くなる瞬間に
遭遇するでしょう。

その時には、
他の用事をすべてキャンセルして、
親の死に目に立ち会うことを
最優先にするべきです。

なぜなら、
人間を知るための
貴重な体験だからです。

夕日が落ちていくような
その短い時間を
見逃さないでください。

死んだとたん、

医者の確認やら
葬儀屋の手配、
親戚への連絡、
銀行回り、
役所への手続き、
保険金請求手続きなど、

祭りが始まるように
一気にバタバタになります。

私は長男で仕切る役割でしたので、
ノートにtodoリストを作って
チェックしながら
対応したぐらいです。

そのぐらい事務的に
こなして動いていかないと
周りも回らなくなります。

驚いたのが
打ち合わせはしてあったとはいえ、

2時間後には
葬儀屋は遺体を病院から
運び出していました。

そのあとすぐ病院で
お世話になった人達に
挨拶にしてまわり、

それから葬儀に向かって
ダッシュみたいな気持ちでした。

弔辞も私がすることになったので、
原稿を書いて、
妻と母の前で読む練習もしました。

そのぐらいあわただしくなるので
祭りが始まる前に
目に焼き付けておくことが重要です。

なんだったら、
ビデオを回しても
いいぐらいですが、

あの病室の中の雰囲気では
なかなかできません。

■2枚のコイン

後で脳の階層の話をしたい
と思いますが、
先にその時思ったことを
お話しします。

古い脳と新しい脳とは、
対立構造ではありません。

生きる上において
別の2つの判断基準が
並行してひとつの頭の中に
あるのです。

ひとつは本能である
危険を避ける判断基準。

そして、もうひとつは
自己実現を図るための
判断基準。

人間迷うものですが
何に迷うのかといえば、

危険を避ける判断基準と
自己実現のための判断基準の
どちらの判断基準で
判断すればいいのかに迷います。

つまり、
生死は生の裏側が死というような
コインの表裏ではなく、

2枚のコインを持っていて
どちらを使うのかということなのです。

次回に続く。

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